PROJECT
落合ホームズ解体祭 ~見える、過去と未来~
都市テクノ、日鉄興和不動産株式会社、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所、東京大学生産技術研究所「建築の総合的保全に関する研究グループ」と共同で「落合ホームズ解体祭〜見える、過去と未来」 〜』を開催し、2日間で延べ1200名様にご来場いただきました。
今回の解体祭は、2023年12月より解体が決定している「落合ホームズ」で、「これまで」町を見守ってきた建物に感謝を伝えることや、「これから」の新たな暮らしを、より多くの方にイメージして頂くことを目的として、落合ならではの「食」「アート」「スポーツ」を体感しながら、次の世代に繋いでいきたい「落合の魅力」を存分に感じて頂ける企画をご用意しました。
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What kind of place?
都心にありながら、旧相馬邸の豊かな自然を保存した「おとめ山公園」や、
優しいせせらぎで子供達の無邪気な水遊びを楽しむ「せせらぎの里公苑」をはじめとした
豊かな緑の香りが風に乗って吹き抜ける町「落合」。
地名の由来は、神田上水(神田川)と妙正寺川が落ちた「合う」場所にあたること。たくさん
の人や文化が「出会う」場所として、川とともに発展してきた町。
伝統に育んだ文化や技術、価値ある緑が、今も大切に引き継がれているこの地で、
1979年より45年間という長い年月の間、
お子様からご年配の方まで、様々な世代の方々の生活を支え、愛され続けてきた落合ホームズ。
総戸数114戸。「114のストーリー」が、45年の時とともに、
変わりゆく町の風景と、色褪せない記憶を重ねて、大切に紡がれてきました。
CONTENTS
1.「壁面ペイント体験」
建物自体をキャンバスに見立て、壁床、天井などに会場に訪れた人たちで感謝の気持ちを込めて自由に絵を描く参加型アートイベント。落合でアパレルとギャラリーを運営する「bums tokyo」とのコラボ企画。
2.「サッカーボウリング / サッカーストリート」
本拠地を新宿区に構えるクリアソン新宿による、サッカーを身近に体験できるサッカーボウリングと、専用フィールドで楽しむストリートサッカー体験。
3.「染物ワークショップ」
落合に流れる妙正寺川と神田川沿いに発展した染色業。 当時京都・金沢に並ぶ「染のまち」と呼ばれた落合で、伝統を受け継ぐ染物体験。
4.「古本市」
落下合図書館による、図書館で不要になった200冊以上の本を配布する「古本市」を開催。
5.「ミニショベルカーフォトスポット」
都市テクノの本業である「解体と再生」をテーマにしたフォトスポットをご用意しました。
6.「再生コンクリート技術展示」
解体の廃材が新たなコンクリートになるまでの「再生工程」に触れる技術の展示。解体された「がれき類」を、今後どのように妥協していくのか、未来に向けた長期的な挑戦の第一歩として、「東京大学生産技術研究所 建築の総合的保全に関する研究グループ」、「武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所」協力のもと実施。
その他、共同主催者である日鉄興和不動産による、「ガーデンシェア」ブースでは、敷地内で販売されるはずの植生の再配布や、再生木材を用いたデコバッグづくりを実施。
今後につながる防災対策の継続としては、新宿区による「起震車体験」。
中庭にリサイクル家具を配置した飲食スペースも設置し、落下合に工房を構えるクラフトコーラ専門メーカー「伊良コーラ」の出店や、
介護相談ができるカフェ「Sunnydays Cafe」の食支援サポーター講座、キッチンカ―出店など、地域の繋がりを体感出来る企画や出店をご用意。
GALLERY
来場者様VOICE
- 家族の思い出の建物とお別れができました!
- 解体にポジティブなイメージがつくことで、次の建物に興味や愛着がわきました。
- 周辺住民にとっても思い出になり、とても良い企画と感じました!
- 作るだけではなく、壊すことが多くなる今の世の中で、もっと解体の大切さをこのような企画を世の中に広めてほしいなと思いました。
- 解体を祝う前向きな空気感が良かった。
- 下落合に引っ越してばかりで、まだどんな町なのか知らないことが多かったですが、このイベントに参加してここに引っ越して良かったと思いました。
協力者様VOICE
下落合図書館
図書館は館内での事業だけでなく、様々な場所で情報発信することが求められている為、今回参加できたことは大きな成果に繋がりました。 また、普段来館されない方にも、解体祭で図書館を認知してもらえるきっかけになり、地域の事業者様とコミュニケーションをとることができたのも良かったです。 今回出店された地域の事業者様とは、これから新しい取り組みを共に進めることが出来そうなため、今後の取り組みにも期待をしております。 今後もどこかで解体祭が催される際には、今回のように公共施設、民間事業が地域とつながりを持てるような形で行って頂ければ、それぞれの街の「地域活性化」に繋がり、住われている方々にとっても喜ばしいことだと思いました。
染の里おちあい
街の方が、今までそこに建っていた建物が突然無くなっていたら驚くと思いますが、 解体祭という取り組みは、それを事前に周知してくれると同時に、 街の魅力が感じられるお祭りをしてくれる為、「解体」というフェーズ自体を楽しまでてくれる点が面白いと思いました。 また、解体するにあたって、工事で出た廃材を使用するという取り組みや、 長く街に住まわれている方の想いも残して繋いでいくという考えに、 私たちが行っている「街の伝統を継承していく」ことと凄くリンクするなと思いました。 全部片っ端から0にして新しいものに変えるのではなく、今あるものを少しづつ変えて新しい時代に合わせて生まれ変わらせていくきっかけになる「解体祭」に 今回立ち会えて凄く嬉しく思いました。
伊良コーラ
解体が地域貢献になるという点に魅力を感じ参加しました。 実際に出店してみて、ネガティブなイメージがある解体という行為を少しでも明るくするきっかけ作りになっており、とても有意義な取り組みであると感じました。このようなイベントが、解体される大規模建築の名物として、 世界に広がっていったら面白いなと感じました。