PROJECT
高津工場解体祭
~地域の想いと産業の力で紡ぐ、未来のデザイン~
株式会社都市テクノ(主催)、日鉄興和不動産株式会社(共催)、東京大学生産技術研究所「建物の総合的保存保全に関する研究グループ」/ hide kasugaグループ(協力)
味の素食品株式会社(協賛)、川崎市高津区役所(後援)と共同で「高津工場解体祭~地域の想いと産業の力で紡ぐ、未来のデザイン~」を開催し、2300名様にご来場頂きました。
かつて地域のシンボルとして親しまれた旧味の素食品高津工場。
その役割を終え、解体を迎えるにあたり「ただ壊すのではなく、地域の記憶を未来へつなげたい」という思いから、高津工場解体祭を開催しました。
イベント当日は、工場に込められた思い出などをメッセージとして建物にペイントし、子どもから大人まで楽しめるワークショップ、地域住民の方々が参加できる体験企画を実施。建物の「終わり」を、まちの「新しい始まり」として共有する時間となりました。
What kind of place?
川崎市高津区は多摩川と多摩丘陵に抱かれたエリアで、古くから交通の要所として栄え、産業と生活文化が交わる場所として発展してきました。
高度経済成長期には多くの工場や倉庫が建ち並び、まちの産業基盤を支えてきましたが、同時に人々の暮らしの記憶や地域のコミュニティが根付いた土地でもあります。
今回の「高津工場解体祭」が行われた旧味の素高津工場も、その歴史の一部を担ってきた存在です。
CONTENTS
1. 全力落書き
取り壊し前の工場の壁一面がキャンバスとなり、参加者が思い思いのメッセージや絵を描きました。
普段は絶対にできない“落書き”が許された特別な瞬間。最後だからこそ、子どもも大人も全力で自由に表現し、壁は色と想いで埋め尽くされました。
2. ガラス飾りアート
窓ガラスにカラフルな装飾やペイントを施し、光と色のアートを楽しむ展示。
普段は無機質なガラスにアートを通じて新しい命を吹き込まれる瞬間を、来場者が体感できました。
3. ストリートチョーク
会場の道路そのものがキャンバスに。
子どもたちは夢中で絵を描き、大人たちもメッセージを残していきました。
解体祭だからこそ実現できた、自由で開放的なアート体験に、通りは笑顔と色彩でいっぱいになりました。
4. ものづくりワークショップ
高津の地元企業・ダイコー精機製作所による「ロボット型ストラップづくり」、川崎北部少年少女発明クラブによる「万華鏡づくり」では、子どもたちが真剣な表情で取り組みました。
完成した作品を手にした瞬間の笑顔に、保護者も一緒になって喜びあう光景が印象的でした。
5. ペイントワークショップ
株式会社NENGOによる高津の街の記憶をアートで表現するワークショップを開催しました。
6. 防災ワークショップ
川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」による防災展示や、高津消防署による煙体験ハウスが実施されました。
子どもたちが楽しみながら防災を学び、大人たちも改めて意識を高める機会に。
日常に直結する学びを家族みんなで体験する姿が見られました。
7. 洗足学園アイドルMARUKADOライブ
地元川崎を応援する現役音大生アイドルMARUKADOが来場者を盛り上げてくれました。
8. 高津警察署/高津消防署/自衛隊川崎出張所による行政ブース
警察・消防・自衛隊が一堂に集まり、街を守る存在を身近に感じられる貴重な機会となりました。
9. 解体と私達の未来
「解体は終わりではなく、はじまり」と“未来をつくる第一歩”として捉え直す展示。
本プログラムは、近隣住民の皆様に工場解体作業の工程などを理解して頂きました。
10. 解体クイズ
解体業や建築の豆知識をクイズ形式で楽しみながら、子どもから大人まで「解体業」について学んでいただきました。
11. 味の素食品年表展示
創業当時の写真や製品の変遷を通じて、街との関わりや文化の歩みを紹介。
世代を超えて懐かしい記憶を共有できる展示でした。
12. hide kasugaグループ展示
hide kasugaグループによる環境調和型ブランド製品の紹介を行いました。
13. ミライに繋がる再生コンクリート展示
解体で発生したコンクリートが、再び建築資材として蘇る技術を紹介。
環境負荷を減らし、循環型社会を実現する取り組みを実物展示でわかりやすく解説し未来の街づくりを支える技術を間近で体感して頂きました。
14. 街の働く車両試乗&フォトブース
パトカー、白バイ、消防車、ショベルカー、自衛隊装甲車など普段は間近で触れない“働く車”に試乗でき子どもたちの憧れを叶えるフォトブースを実施しました。
15. まちのキッチンカー出店
地域で人気のキッチンカーが集まり、長蛇の列ができるほどの大盛況でした。
16. スタンプラリー
会場を巡り体験プログラムに参加してスタンプを集める企画。全てクリアした方には、味の素クノール商品のプレゼントをお渡ししました。
GALLERY
















協力者様VOICE

サンカクシャ
高津工場解体祭は、当日大行列ができるほどの盛況となり、地域の大きな関心と温かい支えを実感する一日となりました。私たちにとっても、地域住民の皆さまに焦点をあてたこの催しに関わり、その場を共に体験できたことは大変意義深いものでした。会場では、かつて街のシンボルであった工場を前に、久しぶりに顔を合わせた方々が語り合い、まるで同窓会のような和やかな時間が広がっていたのを現場で感じ取れました。長きにわたり地域を支えてきた工場が取り壊される節目に立ち会えたことに、私たちも深い感謝の思いを抱いています。「解体」という出来事が、地域のつながりを改めて確かめ合う機会となり、この街に息づく絆の強さを改めて感じました。共にこの場をつくり上げた一員として、心からの感謝をお伝えいたします。
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